臨床検査技師を目指す方へ

金 貞姫さん

現役技師インタビュー

  • 金 貞姫さん
    名古屋大学医学部附属病院 医療技術部臨床検査部門

    金 貞姫さん

    「名古屋大学医学部附属病院における臨床検査技師としてのやりがい」

    当院の臨床検査部門は大きく4つの部署で構成されています。現在私は、第1検体検査室で一日に平均2000検体を超える生化学・免疫検査を担当しています。検体検査室では医師や看護師とは違い、直接患者さんと接する機会はありませんが、正確な検査結果をいち早く診療に届けることにやりがいを感じています。そのためには、機械の監視やメンテナンス、精度管理が重要であり、コントロールデータの異常に少しでも早く気が付くことが重要であることを経験しています。

    また近年、疾病構造の大幅な変化、科学技術の発展に伴い、新しい検査技術が開発されており、当院では研究活動にも積極的に取り組んでいます。その代表として、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症を例に挙げますが、当院では、感染の第1波とされる早期段階から、SARS-CoV-2抗体検査法の評価を開始し、その研究成果を報告しました。本論文は、WHOのホームページにも公開され、今後、ワクチンの免疫学的有効性や接種自体に対する免疫応答を評価する一つの手段として、抗体検査が重要な役割を担うことが予想されている中、日本だけでなく世界の臨床検査に貢献できたことにやりがいを感じました。

    今後も臨床検査技師という仕事に責任そして誇りを持ち、検査業務と研究活動の両輪を通して人々の健康に貢献できるよう研鑽したいと思います。

PAGETOP