臨床検査技師を目指す方へ

近藤 吉起さん

現役技師インタビュー

  • 近藤 吉起さん
    愛知県がんセンター 臨床検査部

    近藤 吉起さん

    「がんの診断に関わる重要な役割として」

    私が臨床検査技師になろうと思ったのは、細胞検査士という存在を知ったことが始まりでした。顕微鏡を用いてがん細胞を見つける職業と聞いて、とても面白そうだと感じたのを今でも覚えています。

    現在は細胞検査士資格を有する臨床検査技師として、愛知県がんセンター病院で病理、細胞診検査を担当しています。

    病理検査は、患者さんの体から採取された組織や臓器から病理医が病理診断を行うための標本を作製する業務です。

    細胞診検査は、尿や喀痰に由来する細胞や、乳腺や甲状腺などに細い針を刺して採取した細胞から標本を作製し、悪性細胞がないか顕微鏡で調べる検査で、主に細胞検査士が担当する業務です。

    これらに加えて最近はFISH検査も担当しています。FISH検査は、標的とするDNA塩基配列に蛍光色素を結合させたプローブを細胞の核内DNAと反応させ、染色体異常(増幅・転座・欠失など)がないか蛍光顕微鏡で調べる検査で、担当業務の幅を拡げようと熱心に取り組んでいます。

    いずれの検査も、医師とともにがんの診断に関わるとても責任のある業務です。日々知識と技術の向上に努めるとともに、患者さんへ最良の医療を提供するための一助となれることに大きなやりがいを感じています。

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